新春雪景色


ウメバチクラックを過ぎると
左岸側のモウセンゴケ地帯からのツララが圧巻です。
つい近付いて叩き割りたくなっちゃいますが、
トレースを外すと奈落の底まで落ちて行きます。
そんな訳で目で楽しむだけにしておきます。


20140102

あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願い申し上げます。
正月もはや二日。スキーにでも行こうかと思っていたら御在所お誘いメール。そりゃ行かない訳には参りません。
テルモスにお茶を入れ、余ったお湯で車の窓を解凍しようとダイニングの窓から車を見ます。ん?凍ってないみたい。
車に乗り込むとなんと外気温は+3.5℃、メチャクチャ暖かいですやんけ。
もたもたやってたらでっぱつが5時20分。まあ良いか、どうせ正月休みで道路は空いているでしょうから。

6:55 a.m. 中道駐車場着。
ん? Oさんの車が無いなあ。 とトロトロと転がしていたら大きなワゴン車からM先生が。新車ですがな。その隣、一台おいてIさんのワゴン車。狭いですが間に割り込みます。
M先生の話ではUさんと二人だけでお出掛けだとか。Oさんも一緒というのは私の早とちりだったようです。年賀メールでOさんからリクエストのあった古本を、会う機会の多いM先生に託けます。
今日は風が強いです。強風吹きすさぶ中、皆さんをお待たせして準備をします。ホントtanuoさんはグズなんだから。

7:15 a.m. 頃? でっぱつ。
年末に比べ雪がきれいに無くなっています。Iさんそれがお気に召さないようです。プンプン。
Iさんのリクエストで今日も本谷。Iさん達も年末に行っていたようですが、昨日元旦は中道だったので今日は本谷との事です。元旦も来て今日も? もしかして明日も? 明後日も? ホント適いまへんなあ。
tanuoさんも年末に行ってますから連荘です。まあ特にどこへ行きたいって訳でもないので仰せの通りに従います。
樹林帯に入ると風が遮られ急に温かくなります。家を出るとき+3.5℃、なんとM先生の所では+8℃だったそうです。緯度はそんなに変わらないのに。街と田舎の違いでしょうか。そんな訳で今日はかなり気温が高いようです。雪も氷も融けてあたりまえですなあ。

谷に出て暫く行くと背後から日が射します。雲間からぼんやりと太陽が覗いています。

谷の雪も消え石が露出しているので無雪期同様の足運びです。
正面には葉っぱを落とした枝越しに大黒尾根上部の露岩が朝陽を浴び聳えています。

不動滝を巻き暫く行くと大きなツララを垂らした大岩がデーン。真下まで行き、お手頃なのを一本頂きます。tanuoさんの身長ほどあります。
それをIお母さんに渡すと、大岩の上に居るお父さん達に持って行くと言います。

片手に大きなツララを抱え大岩右端を攀じって行きます。
途中で先が折れちゃいましたが、お父さんにバトンタッチ。

ついでに小休止。テルモスのお茶を回し飲み。う〜、暖か〜い。
一息ついたらでっぱつです。

小滝連続帯はパスして樹林帯から上に出ます。

大黒滝入り口の右岸バンド、先週つるはしのヒモがプッツンして落っこちた所です。今日は新しいヒモに替えてきました。引越しの時に使った布団袋のテープ状のヒモが手近にあったのでそれを着けてきました。原価はほぼ0円。しみったれtanuoさん、本領発揮ですな。
今日は雪もそんなに張り付いておらず難無く乗越します。あ〜良かった。
目の前には大黒滝。先週より氷の付きが良いようです。尤も流れの部分は全部落ちてますが。


8:25 a.m. 大黒滝の前でアイゼンを着けます。この先潜岩で要ると思われますので。
先週のようにあの汚い中を潜らされちゃあ堪りません。
全員着け終わったところで大黒滝、樋状滝を巻き三角岩跡に降ります。
正面の潜岩、右側のクラックはしっかり締まった氷雪で固められています。アイゼンがビシバシ効きそうです。
全員難無く通過。本日の核心部はここまで。後は雪の詰まった階段歩き。昨日元旦にはかなりの人が入ったようでしっかりとトレースが付いています。もうアイゼンも要らないくらいです。いや、ウメバチソウ地帯のクラックも履いていた方が安心ですかな。

ウメバチクラックを過ぎると左岸側のモウセンゴケ地帯からのツララが圧巻です。

つい近付いて叩き割りたくなっちゃいますが、トレースを外すと奈落の底まで落ちて行きます。そんな訳で目で楽しむだけにしておきます。
いつの間にか小雪が舞っています。視界も悪くなってきました。写真、綺麗に写らへんやん。

最後のツララ帯、奥の方にトレースの直ぐ傍にツララが。これは叩き壊すより無いでしょう。それこそ神様の思し召しです。
代表してIお母さんが行きます。

セーノ!

もう一発!

遊んだ後はまた階段歩き。時折薄日が射し、その度に周りが輝きます。

忠実にドンツキを詰め大黒尾根の上に出ます。上がり過ぎちゃったので大黒岩はもうパス。どうせ視界は悪いし。
一の谷新道に抜け山頂広場に向かいます。トレースを外し雪の斜面を擦り落ちて行きます。暫し子供に戻り雪と戯れます。
最後の段差を上がると強烈な風がチリ雪を顔面に叩きつけます。痛いよう、冷たいよう、目が開けていられないよう。
ヒーヒー言いながら広場に出ると横には人工氷瀑。

そり広場も閑散としています。この吹雪ではねえ。


9:45 a.m. 自然学校前で小休止。
テルモスのお茶とM先生からはテルモスの蜂蜜レモン。そしてミャンマー土産のお菓子。軽い疲労と寒さには温かいものと甘いものがなによりです。は〜、生き返る〜。
そうこうしていると自然学校がオープン。中に入れさせて貰いストーブにあたります。また出られなくなっちゃう〜。

身体を解凍した後、断腸の思いで自然学校を後にします。時刻は10時10分。
いつのまにやら外は薄日が射し、大勢のお子ちゃまがそり遊びしています。ほんの30分違うだけでねえ。

望湖台に向かいます。三角点への階段も雪で段差が無くなっています。三角点から望湖台までには小さな雪庇が出来ています。

望湖台は雪と氷の世界。風が強すぎてエビのシッポもあまり出来ていません。早々においとまします。
次は初詣に御岳神社へ。記念碑広場から。広場から遊歩道へはブッシュ帯を行きます。まだ雪が軟らかく足を取られながら突き進みます。お年寄り軍団が子供のように大声を張り上げ落ちて行きます。ああ愉しきかな赤ちゃん返り。
皆さんは元旦に初詣を済ませたそうですが、不精者のtanuoさんは今日が初詣です。お願いすることばかり多くてお賽銭なしでは神様も困ってしまいますねえ。
お参りの後は峠道へ。思ったより積雪が多くムチャクチャ楽しめます。積雪のおかげで皆背が高くなってしまい普段引っかからない木の枝にそこらじゅう引っ掛けています。段差のドスンドスンも雪が埋め至ってスムーズに降りて行きます。
下の方の寡雪は仕方が無いこと。それでも中腹までは楽しませてくれました。

11:10 a.m. 武平峠着。
今日も早仕舞い。早く降りて温泉で温まりましょ。
という訳でエスケープ。最後の楽しみ雪滑り。雪が少なく少々消化不良気味ですが、まずまず楽しめました。

時々青空が覗きます。滋賀県側から絶えず小雪が運ばれてきますが里の方は晴れているようです。

登山道とスカイラインを行ったり来たり。修行場跡で最後の休憩、蜂蜜レモンと天津甘栗で〆。
駐車場近くまで来ると小雨に変わります。これだけ温かければ当然です。

12:15 駐車場着。
小雨の中お方付け。正月二日とあって温泉は休みのところが多いのですがとりあえずグリーンホテルへ。
入り口で聞いてみると営業しているとの事。M先生のJAFカードで500円で入らせて頂きました。
やっぱ希望荘よりずっといいなあ。


2014年01月02日22時15分00秒 記



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